AIに自分で1問ずつ聞けば十分?ツールが必要な理由——まず無料のやり方、次に切り替えどきを解説

    執筆:TriloAI 編集チーム公開:更新:

    先に結論をお伝えします。「今、AIが自社に触れているかどうか」だけを知りたいなら、ChatGPTを開いて何問か聞けば十分で、お金をかける必要はありません。本記事ではまず手作業のやり方をすべて書き出し、そのうえで限界がどこにあるのかを正直にご説明します。

    手作業のやり方:5つのステップ

    1. 見込み客が実際に尋ねそうな質問を10〜15問リストアップします。「〇〇というブランドを知っていますか」とだけ聞くのは避けてください——それはAIへの誘導であって、計測ではありません。「東京でおすすめのフィットネススタジオは?」のように、自社のブランド名を含まない質問をします。
    2. 質問は、推薦・比較・価格・不安・代替案といった異なる意図をカバーするようにします。推薦系の質問だけだと、自社を過大評価してしまいます。
    3. 同じ質問をChatGPT・Gemini・Perplexityでそれぞれ1回ずつ聞き、別々に記録します。1つのサービスだけで済ませないでください。
    4. 記録するのは3点です。自社に触れているか、推薦として挙げられているか、回答がどのURLを引用しているか。最も重要なのは3点目で、そこが今後、自社が載るべき場所です。
    5. シークレットウィンドウを使い、アカウントからログアウトします。そうしないと会話履歴が回答に影響し、計測できるのは「見知らぬ人に見える答え」ではなく「AIが持つ自社への印象」になってしまいます。

    結果はスプレッドシートに記録し、毎月1回繰り返します。完全に無料で、基本的な疑問の多くにはこれで答えられます。

    手作業が不正確になる3つのポイント

    以下はセールストークではなく、実際にやってみると必ず直面する問題です。

    問題手作業での状況結果
    サンプルが少なすぎる1問につき通常1回しか聞かないAIの回答はもともと揺らぐため、1回の結果はトレンドではなくノイズの可能性がある
    質問がぶれる翌月に記憶を頼りに聞き直すと、文言が微妙に変わる質問が変われば、月ごとのスコアは比較できない
    ログイン状態による汚染ログアウトし忘れたり、記憶機能のあるアカウントを使ったりしがち計測しているのはパーソナライズされた結果で、見知らぬ人が見る画面ではない

    最も過小評価されやすいのは2つ目です。月ごとに追跡しているつもりでも、実際には毎月出題内容が違っている——つまり、そのトレンドラインは実態を表していません。

    ツールに切り替えるべきタイミング

    判断には時間コストを使うのが最も現実的です。手作業で1回分の15問×3プラットフォーム=45回の問い合わせを行い、記録と整理を加えると、およそ1〜2時間かかります。コストに換算すると次のとおりです。

    • 自社ブランド1つだけを追跡し、四半期に1回確認する——手作業で十分に割に合い、ツールは不要です。
    • 自社ブランド1つを毎月追跡する——年間で約12〜24時間。まだ許容範囲内で、担当者の時給次第です。
    • 代理店として複数のクライアントを同時に担当している——1クライアントあたり月1〜2時間なら、5社で毎月5〜10時間の純粋な手作業になります。この段階になると、人件費がツールの料金を上回ることがよくあります(代理店の進め方は代理店が GEO 支援を始めるには)。
    • クライアントや上司にレポートを提出する必要がある——提出できる形式に手作業で整えるほうが、問い合わせそのものより時間がかかることも少なくありません。

    分かれ目は通常「ブランドの数」ではなく、「その数字に責任を持つ必要があるかどうか」です。自分で確認するだけなら手作業で十分です。社外や他の人を説得する材料にするなら、追跡可能性と一貫性が必須条件になります。

    まず手作業で始めるなら、この3つは省かないでください

    1. 質問の原文を保存し、次回は一字一句変えずに聞き直します。前後の結果を比較可能にする唯一の方法です。
    2. 言及されたかどうかだけでなく、引用元のURLも記録します。そのURLリストが、どこに露出すべきかを直接教えてくれます。
    3. 毎回シークレットウィンドウを使い、問い合わせた日付も記録します。AIの回答は時間とともに変わるため、日付のない記録は解釈できません。

    手作業で聞くのとツールで聞くのとでは、同じ答えが返ってきますか?

    同じタイミング、同じ質問文、同じログアウト状態であれば、傾向は近くなりますが、完全に同じにはなりません——AIの回答はもともと揺らぐものだからです。手作業でもツールでも、1回の結果を結論として扱うべきではないのはこのためです。

    AI自身に分析してもらうことはできますか?

    聞くことはできますが、注意が必要です。AIに直接「うちのブランドはどれくらい知られていますか」と尋ねても、返ってくるのはたいてい印象をもとに生成された説明であり、計測結果ではありません。計測するには、ブランド名を含まない質問をして、AIが自発的に自社に触れるかどうかを確認する必要があります。

    無料ツールと手作業を比べるとどうですか?

    無料ツールの価値は、記録と整理の時間を省けること、そして質問を固定できることにあります。すでに手作業で取り組んでいるなら、無料プランへの移行はたいてい負担のないアップグレードです。当社でも ChatGPT のみを確認する登録不要の無料クイックスキャンをご用意していますので、まずは自社の現在地を確認してからご判断いただけます。各社の料金は価格比較の記事にまとめています。